なんかさぁ、他界した父の葬儀に駆けつけてくださった同級生の方々のことを思い出した。
あれから10年以上たっているのでご存命の方は少ないかも…。
父の葬儀の際、理子乃助達が知らない学生時代の父の話、家に遊びにきた際の祖母のことや伯母への憧れなど、中学生の坊や達が話しているような子供のような話っぷりが、心を和ませてくれた。
あぁ、父も楽しい学生時代を過ごしていたんだなっておもって。
こんなお馬鹿な娘だから幸せにしてあげることはできなかったかもしれないけど、人生で楽しい時間はあったんだなって思ったら、嬉しかった。
でも、理子乃助は父が父であって幸せだった。
最後には「ありがとう」と声をかけて送り出した。
そんな父の友人達はその時にはすでに70過ぎだったので、誰が最後になるかなんて冗談で言い合っていた。
なんか急に思っちゃった。
最後だと友人達が来てくれなくて、昔話なんかしてくれなくて、寂しい感じになっちゃうかもしれないって。
だけど、あの時来てくださった方々や来れなくても気にかけて下さった方々へお礼申し上げたい。
本当にあの時皆さんのお話が支えになりました。
理子乃助達家族が知らないことを知っている故人の友人や知人って本当に有り難いです。
お礼に最後の1人になった方の御葬儀にお伺いしたいと思うくらいです。
でも、父なき後皆さまとは連絡は取っていないため、どうすることも出来ません。
ご遺族の方々、もし訪問者が少ない寂しい御葬儀になったとしても、故人には楽しい時間を過ごした仲間もいたかも知れないんです。
全く存じ上げない間柄でもお礼申し上げたい人間もいるかも知れないことも知っておいて下さい。
だから、寂しいお葬式なんて無いんですよ。
人が来なくても寄り添いたい人がいるかも知れません。
生きている人間、あの世の住人色んな人が故人のことを思っているかも知れないんです。
1人じゃないんですよ。ね!